2009年4月23日木曜日

民間営利企業における研究所の役割

企業の開発は2,3年単位での企画が中心と聞きます。
逆に、大学や研究機関での研究活動は10年から数十年、場合によっては今後利益を生むかどうかすらわからないような研究が主体であるように感じる。これは東工大やその他の大学の研究室を見て実際に思ったことです。
企業の研究所は、その間を埋める役割を果たしているように思われる。

また、短期的な開発ばかりを行っていると既存の技術の改良ばかりが主流になってしまい、技術や社会に大きな変革が起きた場合に対処することができなくなってしまう。
例えば、馬車と自動車、ポケベルとPHS、PHSと携帯電話などがこの関係に当てはまる。
どの場合も、既存の企業は新興の技術に乗り遅れて少なくとも元々の業界からは追い出されてしまっている。
(ウィルコムは一応電話機事業も残っているが、データ通信が主流のためこれに該当する)
このような事態にも柔軟に対応するためにも、5年から10年単位での先を見越した、ある意味即利益につながるわけではないような研究も企業では行わなくてはならないのだと思う。

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